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節約生活や読書の記録を綴ります

武田友紀「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 について

 

武田友紀著「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本  飛鳥新社 2018年

うつや不安障害で悩んでいたころに読んだ本です。読みやすいので、頭がぼんやりしていても比較的スッと読むことができると思います。

繊細さんとは、アメリカの心理学者エレイン•アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)の概念をベースに、敏感すぎる気質を持った人々のことです。

例えば、多数の人がいる職場で、常に緊張状態でいて、グッタリ疲れ果てる、まわりの人の顔色を伺って、嫌な思いをさせないようにと気を遣いすぎる...等

この本は、このような繊細さんが、繊細な感性を大切にしたままラクに生きる、感性を大事にし、活き活きと生きる術を書いた本です。

私はいつも、周りの人にビクビクしていて、朝は、これからの仕事を乗り切れるか不安で、仕事が終わる時間が来ることを願い、
休みの日も、明日の仕事が不安で、段取りを考えたりして、いつも「今」という時間を大事にできませんでした。

そして、電池切れのように、心身のエネルギー切れの状態になり...
疲れ果て...生きていても無意味だと感じるようになり…

私は、仕事から最終的には逃げました。自分のいのちを守るために。

もし、私のような人がいたら、是非、本書の第4章を読んでほしいです。

自分で自分のいのちを投げ出さないためにも...どうか、全力で逃げてほしいと願います。

今の私は、模索中の日々ですが、毎日、これまで早く過ぎてほしい、不安でいっぱいだった毎日から解放され、朝、コーヒーや紅茶を味わったり、ご飯を作ったり、掃除や片付けをしたり、勉強をしたり...平凡な小さな幸せを感じながら生活しています。

そして、亀のような歩みですが、少しずつ生活を建て直し、今は自分を蝕むことのない生き方を模索中です。

この本に出会えて本当に良かったです。